親族のみの結婚式は盛り上がらないのでは?と躊躇する方は多いようですね。
多くのカップルが親族のみの結婚式を選ぶ理由のひとつに「アットホームな雰囲気で和やかに進めたい」という想いがあります。
でも実際のところ、以下のような不安を抱えている方も少なくないですよね。
- 人数が少ないと寂しい雰囲気になってしまう
- 会話が続かず気まずい空気になる
- 演出が物足りなくなってしまう
- 両親に申し訳ない気持ちになる
この記事では親族のみの結婚式が盛り上がらない原因と、それを解決するためのコツをくわしくお伝えしていきましょう。
親族のみの結婚式が盛り上がらない6つの理由
親族のみの結婚式で盛り上がらない主な理由は、以下の6つです。
- 会話が続かない
- 演出がすぐに終わってしまう
- 写真を撮る人が少ない
- 会場が閑散としている
- 料理のグレードを下げすぎている
- 時間が余ってしまう
それぞれの理由について、くわしく見ていきましょう。
会話が続かない
親族のみの結婚式では、初めて顔を合わせる親族同士が多いのが現状です。
新郎新婦と両親は事前に顔合わせをしていることが多いものの、それ以外の親族は当日が初対面というケースがほとんどですよね。
特に年配の方が多いと、お決まりの挨拶を交わした後は話題に困ってしまいがちです。
演出がすぐに終わってしまう
一般的な結婚式と同じ演出を取り入れても、人数が少ないために時間がかかりません。
たとえばフラワーシャワーやバルーンリリースといった演出は、大勢で行うからこそ華やかさが生まれるものです。
少人数で実施すると物足りない印象になってしまいます。
写真を撮る人が少ない
親族のみの結婚式では、高砂での写真撮影もあっという間に終わってしまいます。
一般的な結婚式では、テーブルごとに順番に写真を撮影していくため、自然と時間が埋まっていくものです。
しかし、少人数の場合は撮影時間が短くなり、その後の時間をどう過ごすか悩むことになります。
会場が閑散としている
結婚式場は通常、大人数での利用を想定して設計されています。
そのため、30名程度の親族のみの結婚式では広すぎる空間となってしまい、寂しい印象を与えかねません。
特に憧れの会場で挙式したい場合、この問題は避けて通れないポイントになります。
料理のグレードを下げすぎている
費用を抑えるために料理のグレードを下げてしまうと、せっかくの結婚式が味気ないものになってしまいます。
少人数だからこそ、ひとりひとりに対するおもてなしの質を高めることが大切です。
時間が余ってしまう
一般的な結婚式と同じ2時間半から3時間の時間設定にもかかわらず、少人数のため予定していた進行がすぐに終わってしまいます。
写真撮影や歓談の時間も短くなりがちで、後半は高砂席が寂しい雰囲気になってしまうことも……。
親族のみの結婚式のデメリット
親族のみの結婚式には、以下のようなデメリットがあります。
- ゲスト1人あたりの単価が高くなる
- 大規模な演出ができない
- 招待しなかった親族への配慮が必要
- 両親が寂しく感じる可能性がある
ゲスト1人あたりの単価が高くなる
少人数になると、ゲスト1人あたりにかかる費用が高くなる傾向にあります。
これは固定費(会場費やドレス代など)が変わらないためです。
ただし、全体の費用で見ると通常の結婚式よりも抑えられる場合が多いです。
大規模な演出ができない
人数が少ないため、大勢で行う演出は迫力に欠けてしまいます。
たとえばキャンドルサービスやフラワーシャワーといった演出は、大人数だからこそ映えるものです。
招待しなかった親族への配慮が必要
親族の中でも招待する・しないの線引きが難しく、招待されなかった親族への気遣いも必要になってきます。
特に両家の親族バランスには気を配る必要があるでしょう。
両親が寂しく感じる可能性
両親世代にとっては、子どもの結婚式は人生の大きなイベントのひとつです。
特に一人っ子の場合は、一生に一度の機会となります。
友人を呼ばないことで寂しい思いをさせてしまう可能性もあります。
親族のみの結婚式のメリット
親族のみの結婚式には、以下のようなメリットがあります。
- 準備の負担が少ない
- 費用を抑えられる
- ゲストとじっくり交流できる
- ひとりひとりに丁寧なおもてなしができる
- アットホームな雰囲気を作りやすい
準備の負担が少ない
招待状の準備や席次表の作成など、準備に関する作業が大幅に削減できます。
仕事をしながら結婚式の準備を進める方にとって、この負担軽減は大きなメリットといえるでしょう。
費用を抑えられる
人数が少ないぶん、トータルの費用は抑えられます。
目安として、10名程度の場合は以下のような費用感になります。
挙式のみ | 30~50万円 |
---|---|
フォト+会食 | 60~80万円 |
挙式+会食 | 80~100万円 |
ゲストとじっくり交流できる
少人数だからこそ、ゲストひとりひとりとゆっくり会話を楽しむことができます。
通常の結婚式では、たくさんのテーブルを回る必要があるため、ゆっくりとした交流は難しいものです。
ひとりひとりに丁寧なおもてなしができる
人数が少ないため、ゲストの好みに合わせた料理やドリンクの用意が可能です。
引き出物も、ひとりひとりの好みに合わせて選ぶことができます。
アットホームな雰囲気を作りやすい
大人数の形式張った雰囲気ではなく、家族や親しい親族だけでリラックスした雰囲気を作ることができます。
親族のみの結婚式を盛り上げる5つのコツ
親族のみの結婚式を成功させるために、以下の5つのポイントを押さえましょう。
- 席の配置に気を配る
- 少人数向けの演出を選ぶ
- 写真撮影の時間を大切にする
- 会場選びを慎重に行う
- 料理にこだわる
席の配置に気を配る
10名程度の場合は、円卓や小さめの長テーブルに全員で着席するのがおすすめです。
新郎新婦もゲストと同じテーブルに着席することで、より親密な雰囲気を作ることができます。
少人数向けの演出を選ぶ
大人数向けの演出は避け、以下のような少人数でも楽しめる演出を取り入れましょう。
- 新郎新婦に関するクイズ
- 家族で行う手料理当てゲーム
- 思い出のスライドショー上映
- 家族からのメッセージ動画
写真撮影の時間を大切にする
プロのカメラマンに依頼して、ゆっくりと写真撮影の時間を設けましょう。
家族や親族との思い出の1枚となる写真は、一生の宝物になります。
会場選びを慎重に行う
人数に見合った広さの会場を選ぶことが重要です。
広すぎる会場を選ぶと、どうしても寂しい雰囲気になってしまいます。
料理にこだわる
少人数だからこそ、料理の質にこだわりましょう。
ゲストひとりひとりに対するおもてなしの気持ちを、料理で表現することができます。
親族のみの家族婚の大まかなタイムスケジュール
2時間の会食を想定した基本的なタイムスケジュールをご紹介します。
11:00 | 新郎挨拶・乾杯 |
---|---|
11:15 | 家族紹介 |
11:30 | 歓談・お食事 |
11:45 | ケーキカット |
12:00 | 歓談 |
12:30 | 新郎締めの挨拶 |
12:45 | 新婦からの手紙・両親贈呈 |
13:00 | お開き |
よくある質問
Q.親族のみの結婚式の参加人数は何人くらいが一般的ですか?
A.一般的な参加人数は20~30名程度です。
通常の結婚式の平均的な参加人数が60名程度なのに対し、親族のみの結婚式では半数以下となります。
最近では、このような少人数での結婚式に対応した小規模な会場も増えてきています。
Q.親族のみの結婚式は増えているのでしょうか?
A.はい、近年では親族のみの結婚式を選ぶカップルが増加傾向にあります。
30人以下で結婚式を挙げたカップルは全体の65%を占めており、もはや少人数結婚式は多数派となっています。
特に家族や親族のみでの結婚式は全体の約10%を占めており、新しい結婚式のかたちとして定着してきています。
まとめ
親族のみの結婚式について、ポイントをまとめてみました。
- 盛り上がらない主な原因は、会話が続かないことや演出が物足りないこと
- 少人数だからこそできる丁寧なおもてなしが魅力
- 準備の負担が少なく、費用も抑えられる
- 席の配置や演出を工夫することで、アットホームな雰囲気作りが可能
- 会場選びと料理へのこだわりが成功のカギ
親族のみの結婚式は、決して「寂しい」結婚式ではありません。
工夫次第で新郎新婦はもちろん、親族の方にも満足してもらえる楽しくリッチな時間にすることも可能です。
十分に時間をかけて準備をして、一生記憶に残るような結婚式にしてくださいね。
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