結婚式の準備中、こんな会話で胸が痛んだことはありませんか?
「親の意見ばかり聞いて、自分の意見は言わないの?」
「いい大人なんだから、もっと自分で決められるでしょ?」
「そんなに実家の顔色うかがってばかりで大丈夫?」
私も結婚式の準備中に、こんな言葉をパートナーから投げかけられ、途方に暮れた経験があります。
母と一緒にドレスを選んだだけなのに、なぜか「親の言いなり」と言われてしまい、悲しい気持ちになったことを今でも覚えています。
でも、ちょっと待ってください。
親の意見を参考にすることと、親の言いなりになることは、実は全然違うんです。
今日はその違いについて、私の経験も交えながらみなさんと一緒に考えていきたいと思います。
結婚式で「親の言いなり」になっているかどうかの見分け方
「親の言いなり」という言葉を聞くと、なんだかすごくネガティブな響きがありますよね。
でも、実際のところ、どういう状態を指して「親の言いなり」というのでしょうか?
私の結婚式の時の経験から、以下のようなポイントが見分けるためのヒントになると気づきました。
- 自分の意見を言う前に、まず親に相談している
- 親の提案に「YES」としか言えない
- 親を悲しませることが怖くて、本音が言えない
- 親に相談せずに決めたことに罪悪感を感じる
- パートナーとの約束より親の意見を優先してしまう
1. ドレス選びで見える親子関係の本質
私の親友のあきこ(仮名)の話をさせてください。
あきこは母親と一緒にドレスを見に行きました。
素敵なドレスを見つけて、試着してみたところ、母親が「このドレスは地味すぎるわ。もっと華やかなのにしましょう」と言ったんです。
あきこ本人は、シンプルで上品なドレスが気に入っていたのですが、結局母親の意見に従って華やかなドレスを選びました。
「お母さんが喜ぶなら、それでいいかな…」
これって、典型的な「親の言いなり」のパターンかもしれません。
でも、私の場合は違いました。
母と一緒にドレスを見に行って、母が「このドレスは派手すぎないかしら?」と言ったとき、私は「でも、私はこのデザインが好きなの。このドレスを着て、パーティー会場に入場するところを想像したら、すごくワクワクするんだ」と、自分の気持ちを正直に伝えました。
すると母は「そう。あなたが幸せそうならそれでいいわ」と、微笑んでくれたんです。
この違い、分かりますか?
2. 会場選びにみる「意見」と「言いなり」の境界線
会場選びでも同じような場面に遭遇することが多いんです。
私の従姉妹の例を挙げてみましょう。
彼女は、アットホームな雰囲気の小さなゲストハウスが気に入ったのですが、両親が「うちの立場を考えたら、もっと格式のあるホテルでないと」と主張。
結局、自分の希望は言い出せないまま、親の希望するホテルで式を挙げることになってしまいました。
これに対して、私の友人のみき(仮名)は違いました。
両親から「老舗ホテルがいいんじゃない?」と言われた時、みきは「実は、私たちこういう雰囲気の会場を考えているんです」と、自分たちの希望する会場の写真を見せながら丁寧に説明したそうです。
そして「もちろん、おふたりの意見も大切にしたいので、一緒に見学に行きませんか?」と提案。
結果的に、両親も彼女たちの選んだ会場の雰囲気の良さに納得してくれたんだとか。
3. お金の問題で見えてくる本音
結婚式の費用に関する会話ほど、親子関係の本質が見えてくるものはないかもしれません。
私の会社の先輩は、こんな経験をしました。
「結婚式は全部私たちが出すから」と両親に言われ、最初は断ったものの、結局受け入れることに。
でも、それ以降、式の内容について細かい注文が増え、「お金を出すんだから、私たちの言う通りにして」と言われるようになってしまったそうです。
一方で、私の場合は、両親と正直に話し合いました。
「できるだけ自分たちで費用は賄いたいけど、もし可能なら少し援助してもらえませんか?」
すると両親は「どのくらい必要?私たちにできる範囲で協力するわ」と、むしろ私たちの自主性を尊重してくれました。
結婚式で親の意見を上手に取り入れるコツ
ここまで読んでくださって「そうは言っても、親の意見を無視するわけにはいかないし…」と思っている方も多いのではないでしょうか。
その通りです。大切なのは、親の意見を「無視すること」ではなく、「上手に取り入れること」なんです。
私の経験から、以下のようなコツをお伝えできればと思います。
- まずは二人で話し合って、大枠を決める
- 親の意見は「アドバイス」として受け止める
- 良いと思った意見は素直に取り入れる
- 譲れないポイントは、理由とともに説明する
1. パートナーとの対話を大切にする
「親の意見を聞くことが悪いことだとは思えない…」
結婚式の準備を始めた時、私はそう感じていました。
でも、ある日パートナーがポツリとこう言ったんです。
「君の親の意見は聞くのに、僕の意見は後回しだよね」
はっとしました。知らず知らずのうちに、親との相談を優先して、肝心のパートナーとの対話をおろそかにしていたんです。
それからは、まず二人で話し合う時間を意識的に作るようにしました。
たとえば、毎週日曜日の朝いちばんに30分だけ、結婚式の準備について話す時間を設けたんです。
朝のすがすがしい空気の中で、コーヒーを飲みながらの話し合いは、意外にもとても楽しいものでした。
2. 「参考意見」という考え方
私の友人の由美子(仮名)が教えてくれた素敵な考え方があります。
「親の意見は、お気に入りのファッション誌を読むみたいなもの。いいなと思うところは取り入れて、しっくりこないものは参考程度に」
なるほど!と膝を打ちました。
ファッション誌のアドバイスをすべて鵜呑みにする人はいませんよね。自分に似合うもの、自分らしいものを選んで取り入れる。
結婚式の準備も同じなんです。
3. 「NO」と言える関係づくり
これは意外と難しいポイントかもしれません。
でも、私の場合は意外な出来事がきっかけで、うまくいきました。
招待状のデザインを決める時のこと。
母が「やっぱり伝統的な和風がいいわ」と言ったのに対して、思い切って「実は、もっとカジュアルな雰囲気にしたいなぁ」と伝えてみたんです。
ドキドキしながら母の反応を待っていると…
「そう。確かにあなたたちらしいわね。私の希望を押しつけるつもりはなかったの。ごめんなさい」
その言葉で気づきました。親も、実は私たちの意見を聞きたがっていたんだということに。
よくある疑問と答え
結婚式の準備中、「親の言いなり」に関連して、多くの方が不安や疑問を抱えているようです。
私が実際に受けた相談の中から、特に多かった質問をご紹介したいと思います。
Q. 彼が親の言いなりで、将来が不安です。これってマザコンのサイン?
結婚式の準備中に、パートナーの親との関係性が見えてくることって、よくありますよね。
私の友人は婚約者が両親に何も意見できず、結婚式のことを全て親に決めてもらおうとする姿を見て、将来への不安を感じていました。
でも、これは必ずしも「マザコン」とは限りません。
たとえば、以下のような場合は要注意です。
- 親の意見と自分の意見が違っても、全く主張できない
- 親に相談せずに何も決められない
- 親の機嫌を損ねることを極端に恐れる
- あなたの意見より、親の意見を常に優先する
一方で、単に「親を大切にしている」だけの場合もあります。
大切なのは、パートナーと率直に話し合うこと。
友人の場合、勇気を出して彼に気持ちを伝えてみたところ、「親に迷惑をかけたくないだけで、実は自分の意見もあるんだ」という本音が聞けたそうです。
その後、二人で話し合って決めたことは、親にもしっかり伝えられるようになったとか。
Q. 私の母が結婚式に干渉してきて彼が不満そうです。このままだと破談になりそうで…
これは本当によくある悩みです。
私の従姉妹も同じような経験をしました。母親が「私の娘の結婚式なんだから」と、何から何まで決めようとして…。
結果、婚約者から「君のお母さんと結婚するんじゃない」と言われ、大喧嘩に発展してしまったんです。
でも、こんな風に乗り越えました。
- まず、母親の思いの背景を理解する(娘の幸せを願う気持ちかも)
- パートナーに、母の気持ちを代弁して説明する
- 二人で決めたことは、母親にもはっきり伝える
- 時には、パートナーから母親に直接思いを伝えてもらう
実は母親も、娘の新しい人生を祝福したい気持ちが強すぎて、つい口出しし過ぎてしまうことがあるんです。
その気持ちを理解しつつ、適度な距離感を保つことが大切かもしれません。
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最後に、私自身の経験から得た大切な気づきを共有させてください。
- 完璧を求めすぎない
- 感謝の気持ちを忘れない
- 何より二人の幸せを優先する
結婚式の準備は、確かに大変です。
でも、この準備期間は、実は素敵な思い出作りの時間でもあるんです。
親との関係に悩むこともあるでしょう。でも、それも含めて、かけがえのない経験になると私は信じています。
だって、こんなにも真剣に、家族のことを考える機会って、人生でそうそうないですものね。
親の意見に振り回されることなく、かといって親の気持ちを無視することもなく。
その絶妙なバランスを探る過程そのものが、実は新しい家族を作っていく第一歩なのかもしれません。
だから、あまり肩の力を入れすぎずに、時には笑い飛ばせるくらいの余裕を持って。
そんな気持ちで準備を進めていけたらいいですね。
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