結婚式の日取りを勝手に決めてしまう新郎新婦はけっこういますね。
私も10年前に結婚した時、最初は「私たちの結婚式なんだから、自分たちの都合で決めていいはず」と考えていました。
でも実際はそう単純な話ではありませんでした。
結論から申し上げますと、結婚式の日取りを新郎新婦だけで決めることは、以下の理由から避けたほうが無難です。
- 両家の親の意向を無視することで、親族関係にヒビが入る可能性
- ゲストの参加のしやすさを考慮できない
- 結婚式場との契約上のトラブルにつながることも
とはいえ、新郎新婦の希望を完全に諦める必要はありません。
今回は結婚式の日取りを決める際の注意点や、うまく調整する方法についてお伝えしていきます。
結婚式の日取りを勝手に決めるとどんなトラブルが起こる?
結婚式の日取りを新郎新婦だけで決めてしまうと、実はさまざまなトラブルが発生する可能性があります。
代表的なトラブルを以下にまとめました。
- 両家の親との関係悪化
- 親族からの不信感
- ゲストの参加率低下
- 式場とのトラブル
- 準備不足による当日の混乱
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
両家の親との関係悪化
「私たちの結婚式だから」と考えて日取りを勝手に決めてしまうと、両家の親を深く傷つけてしまう可能性があります。
たとえば、親が「大安の日がいい」と考えているのに、仏滅の日を選んでしまったり、親の仕事が忙しい時期を選んでしまったりすることで、親が激怒してしまうケースがあります。
結婚式は、新郎新婦だけのものではなく、両家の大切な儀式という側面もあるのですから。
親族からの不信感
親族の中には、結婚式を「家と家を結ぶ儀式」と考える方も多くいらっしゃいます。
そのため、新郎新婦だけで日取りを決めてしまうと、「親不孝者」「身勝手な若い者」といった印象を持たれかねません。
こういった印象は、結婚後の親族付き合いにも影響を及ぼす可能性がありますよ。
ゲストの参加率低下
新郎新婦の都合だけで日取りを決めてしまうと、ゲストの参加のしやすさを考慮できません。
たとえば、遠方から来てくれるゲストのための移動時間や、仕事を休みやすい日かどうかといった配慮が抜け落ちてしまいます。
結果として、大切なゲストが参加できない事態になりかねません……。
式場とのトラブル
結婚式場は、人気の日取りほど早くから予約が埋まっていきます。
そのため、両家の親に相談せずに日取りを決めてしまうと、後から変更を求められても対応できない可能性があります。
また、契約後の日程変更は高額なキャンセル料が発生することもあります。
準備不足による当日の混乱
結婚式の準備には、両家の親の協力が欠かせません。
しかし、日取りを勝手に決めてしまって親を怒らせてしまうと、その後の準備でも協力が得られにくくなります。
結果として準備不足となり、当日の進行に支障をきたす可能性も生まれてくるでしょう。
結婚式の日取りはどうやって決めるべき?
では、結婚式の日取りはどのように決めていけばよいのでしょうか。
以下のステップを参考にしてみてください。
- 新郎新婦で大まかな希望の時期を決める
- 両家の親に希望の時期を伝え、意見を聞く
- 親の意見を踏まえて候補日を複数選ぶ
- 主要なゲストの予定を確認する
- 式場の空き状況を確認する
- 最終的な日取りを両家で話し合って決定する
新郎新婦の希望は諦めなくていい
とはいえ、新郎新婦の希望をすべて諦める必要はありません。
大切なのは、両家の親とよく話し合い、お互いの希望をすり合わせていくことです。
たとえば、以下のような妥協案を提示するのも一つの方法です。
- 親の希望する日取りで挙式をし、披露宴は別日に行う
- 新郎新婦の希望する日に本式を行い、両家それぞれで別途お披露目の会を開く
- 式は親の希望する日に、新婚旅行は新郎新婦の希望する時期に行く
結婚式の日取りを上手に決めるコツ
結婚式の日取りを円満に決めるためのコツをご紹介します。
早めに相談を始める
結婚式の日取りは、遅くとも挙式の1年前には決めておきたいもの。
そのため、両家の親との相談は、さらにその半年ほど前から始めることをおすすめします。
余裕を持って相談することで、お互いの希望をすり合わせる時間的な余裕が生まれますから。
親の気持ちを理解する
親にとって子どもの結婚式は、一生に一度の大切な儀式です。
自分の希望を通すことばかり考えるのではなく、親の気持ちに寄り添う姿勢を持つことが大切ですよ。
両家の事情を考慮する
新郎側と新婦側では、結婚式に対する考え方が異なることもあります。
たとえば、一方は伝統的な考えを持ち、もう一方は現代的な考えを持っているといったケースです。
そういった場合は、両家の考え方の違いを理解し、バランスを取ることが重要ですね。
よくある質問と答え
結婚式の日取りについて、よくある質問にお答えします。
Q.親が希望する日取りと、式場の空きが合わない場合はどうすればいい?
このような場合は、以下のような対応を検討してみましょう。
- 別の式場も候補に入れる
- 前後の日程で妥協点を探る
- 挙式と披露宴を分ける
どうしても条件が合わない場合は、親に対して丁寧に事情を説明し、理解を求めることが大切です。
Q.親戚から「その日は都合が悪い」と言われた場合はどうする?
まずは、その親戚がどの程度重要な立場の方なのかを両家の親に確認しましょう。
そのうえで、以下のような対応を検討します。
- 日程変更が可能か検討する
- 別途お披露目の機会を設ける
- ビデオレターなど、当日の参加に代わる形を提案する
まとめ:結婚式の日取り決めのポイント
結婚式の日取りを決める際は、新郎新婦だけの判断で決めるのではなく、両家の親としっかり相談することが大切です。
重要なポイントを最後におさらいしましょう。
- 両家の親の意向を最優先に考える
- ゲストの参加のしやすさにも配慮
- 式場の予約状況も考慮に入れる
- 早めの相談開始が円満な決定につながる
- 両家の考え方の違いを理解し尊重する
結婚式は、新郎新婦だけのものではありません。
両家の大切な儀式として、みんなが心から祝福できる日取りを選びたいもの。
時間をかけて丁寧に話し合いを重ねることで、きっと最適な日取りが見つかるはずですよ。
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