結婚式で両家の服装がバラバラでもOK?もっと大切な事とは?

結婚式で和装と洋装で参列する両親 準備

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結婚式の準備で「両家の服装」について悩んでいませんか?

私自身、約10年前に結婚式を挙げた時のことを思い出すと、両親の服装調整は本当に気を遣うポイントでした。

特に、着物派の母と洋装派の義母との間で、どうバランスを取るべきか頭を悩ませたものです。

「和装と洋装がバラバラだと変じゃない?」
「格式は合わせないといけないの?」
「記念写真が台無しになったらどうしよう…」

きっとあなたも似たような不安を抱えているのではないでしょうか。

でも、大丈夫です。

実は、両家の服装は和装・洋装が異なっていても問題ありません。

大切なのは「格式を合わせること」。そして、事前に両家でしっかりとコミュニケーションを取ることです。

今回は、私の経験と多くの先輩花嫁さんたちの体験をもとに、両家の服装に関する悩みを解決するポイントを詳しくお伝えしていきますね。

結婚式で両家の服装がバラバラでも大丈夫なの?重要なのは「格」の統一感

大切なお子様の結婚式。晴れの日に何を着ようか、ご両親も真剣に考えていることでしょう。

でも「和装と洋装がバラバラになってしまう…」と心配な気持ちもあるかもしれません。

でも安心してください。

実は、両家の服装は和装と洋装が混在していても問題ありません。

大切なのは、装いの「格」を揃えることなのです。

たとえば、以下のような組み合わせは、よく見かける素敵なパターンです。

  • 新郎側:お父様がモーニング、お母様が黒留袖
  • 新婦側:お父様がモーニング、お母様がアフタヌーンドレス

このように和装と洋装が混ざっていても、「格」さえ合っていれば、むしろ個性的で素敵な雰囲気を演出できます。

なぜ「格」を合わせることが大切なの?

結婚式当日、両家のご両親は何度も並んで写真を撮ることになります。

特に、記念写真では新郎新婦を中心に両家のご両親が並ぶのが定番のポーズ。

私の結婚式では、両家のお父様がモーニングで揃え、母は黒留袖、義母はネイビーのロングドレスという組み合わせでした。

和装と洋装は違えど、どちらも正礼装だったので、写真を見返しても違和感のない、むしろ個性的で素敵な一枚になっています。

結婚式での「格」とは?基本をおさえましょう

結婚式での衣装の「格」とは、フォーマル度の高さを表す重要な指標です。

これは単なるドレスコードを超えて、晴れの日にふさわしい品格と威厳を表現する大切な要素となります。

正礼装 最も格式が高く、結婚式の両親に推奨される装い
準礼装 正礼装に準ずる格式で、カジュアルウェディングなどに適する
略礼装 一般的なパーティーなどで着用する、よりカジュアルな装い

ご両親の正礼装ってどんな服装?

お父様の正礼装は以下のようになります。

  • 昼の結婚式:モーニングコート
  • 夜の結婚式:燕尾服またはタキシード

お母様の正礼装は以下のようになります。

  • 和装:黒留袖または五つ紋付きの色留袖
  • 洋装:アフタヌーンドレス(昼)またはイブニングドレス(夜)

実は、私の結婚式でちょっとした失敗談があります。

義父が「スーツで十分」とおっしゃっていて、それを聞いた母が「うちも格を合わせなきゃ」と黒留袖から訪問着に変更しようとしたのです。

でも、プランナーさんに相談したところ

「ご両親はゲストをお迎えする立場。正礼装が基本です」

とアドバイスをいただき、結果的に義父にもモーニングを着ていただくことになりました。

このように、両家で「格」を合わせることは、見た目の統一感だけでなく、おもてなしの心を表現することにもつながるんです。

カジュアルな結婚式の場合はどうすればいい?

最近では、アットホームな雰囲気の結婚式も増えています。

レストランウェディングや、少人数での披露パーティなど、従来の形式にとらわれない結婚式では、準礼装での参列も素敵な選択肢となります。

お父様の準礼装の例:

  • ディレクターズスーツ(モーニングより少しカジュアルなフォーマルスーツ)
  • ダークスーツ(光沢のある生地を選ぶとより華やかに)

お母様の準礼装の例:

  • 和装:三つ紋や一つ紋の色留袖、格調高い訪問着
  • 洋装:上品なセミアフタヌーンドレス、フォーマルなアンサンブルスーツ

両家の服装を決めるときの具体的な手順

私の経験から、以下のような進め方をおすすめします。

1. まず新郎新婦で会場の雰囲気や理想の式のスタイルを確認

2. 両家のご両親に希望する服装の「格」を伝える
(たとえば「カジュアルな会場なので準礼装でお願いします」など)

3. それぞれのご両親の希望や事情を確認
(着物の着用が難しい、持病があってゆったりした服装を希望、など)

4. 両家で話し合い、最終的な方向性を決定
(この時、記念写真のバランスも考慮に入れましょう)

5. 衣装合わせの予約
(可能であれば両家一緒に行くと、より統一感のある装いが決められます)

ある先輩花嫁さんは、最初義母が「着物は着られない」とおっしゃっていたそうです。

でも実は、着物が嫌いなわけではなく、ただ着付けや着崩れを心配していただけだったとか。

結婚式当日の着付けとヘアメイクをセットにしたプランを提案したところ、喜んで留袖を着てくださったそうです。

このように、お互いの気持ちや事情をよく話し合うことで、より良い選択肢が見つかることもあるんです。

結婚式での親の服装選びで陥りやすい3つの誤解

結婚式という晴れの舞台では、細やかな配慮が美しい調和を生み出します。

ここでは、私が結婚式のプランニングで気づいた、親の服装選びにまつわる興味深い誤解について考察してみましょう。

誤解その1:和装と洋装は必ず揃えなければならない

長く受け継がれてきた日本の結婚文化において、和と洋の調和は新しい価値観を生み出してきました。

両家の服装が和装と洋装で異なっていても、それぞれの装いが持つ品格が調和していれば、むしろ豊かな文化的表現として捉えることができます。

私の結婚式での経験をお話ししましょう。

母は「娘の晴れ姿を和装で見守りたい」という思いを持っていました。

一方、義母は「動きやすい洋装で、笑顔でお客様をお迎えしたい」とおっしゃいました。

最初は不安もありましたが、両家で丁寧に話し合いを重ねた結果、それぞれの想いを尊重することにしました。

結果として、和洋の美しい調和が生まれ、かけがえのない思い出となりましたよ。

誤解その2:カジュアルウェディングでは正礼装は不要

近年、形式にとらわれないカジュアルウェディングが注目を集めています。

しかし、これは必ずしも装いの品格を軽視することを意味しません。

むしろ、会場の雰囲気や式のコンセプトに寄り添いながら、適切な「格」を選ぶことで、より洗練された空間を演出することができます。

たとえば、レストランウェディングでも、お父様がディレクターズスーツ、お母様が上品なセミアフタヌーンドレスを選ぶことで、カジュアルでありながら品格のある装いを実現できるのです。

誤解その3:衣装の「格」は見た目だけの問題

衣装の「格」は、単なる見た目の問題ではありません。

それは、大切な方々をお迎えする「おもてなしの心」の表現でもあるのですから。

両家の服装についてよくある質問

このような文化的背景を踏まえつつ、具体的な疑問にお答えしていきましょう。

Q. 夏の結婚式でも黒留袖やモーニングは必要?

この質問はけっこう難しいですね……。

結婚式という儀式的な場では、季節感よりも「格式」が優先されます。

ただし、現代では素材や仕立ての工夫により、夏でも快適に着用できる衣装が数多く存在します。

たとえば、絽の黒留袖や、軽量素材のモーニングコートなど、伝統的な装いを現代的な技術で解決する方法があります。

また、長襦袢を夏用の素材に変えるなど、細部での工夫も可能です。

Q. 結婚式をハワイで挙げる場合の親の服装は?

リゾートウェディングという現代的な選択においても、文化的なバランスは重要です。

ハワイの場合、現地の正装であるアロハシャツやムームーには、その土地固有の格式と意味が込められています。

私の友人は、ハワイでの結婚式で両家のご両親にアロハとムームーを提案したそうです。

最初は戸惑いもあったものの、「ハワイの正装」という文化的意義を理解していただいたことで、むしろ積極的に取り入れてくださったとか。

このように、場所や文化的コンテキストに応じて、柔軟に、しかし品格を保ちながら衣装を選択することが大切なのですね。

結婚式における両親の服装はバラバラでもOK!

結婚式での装いは、単なる慣習や形式を超えて、新しい家族の絆を視覚的に表現する深い意味を持っています。

両家の服装の「格」を整えることは、まるで二つの家族の文化や価値観を丁寧に紡ぎ合わせる営みのようです。

ここで、これまでの結論を整理してみましょう。

  • 両家の服装が和装と洋装で異なることは、現代の結婚式における豊かな文化的表現
  • 装いの「格」を合わせることは、新しい家族の調和を象徴する儀式的要素
  • 親の想いと文化的背景を尊重しながら、新しい価値観を創造する機会

私たちが結婚式で目にする、和と洋が織りなす美しい風景。

それは、伝統と革新が出会い、新たな文化を生み出そうとする日本の結婚式ならではの特別な瞬間なのかもしれません。

結婚式を控えるおふたりへ。

両家の装いについて悩むことがあっても、それは新しい家族の物語を紡ぎ出す大切なプロセスの一つだと考えてみてはいかがでしょうか。

きっと、両家の想いが込められた装いは、かけがえのない記憶として、末永く心に残ることでしょう。

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