結婚式の準備で一番頭を悩ませるのが引き出物選び。
「これって、ゲストに喜んでもらえるかな…?」
「予算オーバーしそうだけど、これぐらいは用意しないと失礼かな…?」
私も10年前に結婚式を挙げた時、引き出物選びでかなり悩みました。
今でも覚えているのは、あれこれ迷った末に選んだ引き出物を見た母が「もうちょっと考えたほうがいいんじゃない?」とズバリ。
思わず涙が出そうになりましたが、今となってはいい思い出です。
引き出物選びって本当に難しいんですよね。
でも、いくつかのポイントを押さえておけば、「ひどい・しょぼい」と思われる引き出物は避けられます。
- ゲストの年齢層や好みを考慮して選ぶ
- 相場を意識した予算設定をする
- 持ち帰りの負担にならないものを選ぶ
- 実用的で使い道が明確なものを選ぶ
- カタログギフトなら金額に見合った内容のものを選ぶ
この記事では、私の経験と、たくさんの先輩花嫁さんの体験談をもとに、引き出物選びのコツをお伝えしていきます。
最後まで読んでいただければ、きっとあなたにぴったりの引き出物が見つかるはずです。
「結婚式の引き出物がひどい」とゲストに思われる7つの原因
まずは、ゲストが「ひどい」と感じてしまう引き出物の特徴を見ていきましょう。
1.ご祝儀とのバランスが悪い
実は、これが一番多い不満の原因なんです。
たとえば、3万円のご祝儀に対して3,000円程度のカタログギフトだけ、というケース。
確かに、引き出物だけでなく料理やドリンクなどにもお金はかかっているんですが…。
やっぱりゲストとしては「ちょっと…」という気持ちになってしまいますよね。
2.品数が少なすぎる
引き出物は一般的に「記念品+引き菓子+縁起物」の3点セットが基本。
これが1点だけだと、どうしても寂しい印象になってしまいます。
「え、これだけ…?」
そんなガッカリ感を味わったことのある方も多いのではないでしょうか。
3.実用性に欠ける
使い道のない引き出物ほど困るものはありません。
特に、新郎新婦の名前や写真入りのグッズは要注意。
「思い出に残るように」という気持ちはわかりますが、ゲストにとっては飾るところに困ってしまう代物なんです。
4.持ち帰りが大変
重たい食器セットや大きな鍋など、持ち運びが大変な引き出物も避けたいところ。
特に遠方から来てくれたゲストには、本当に申し訳ない気持ちになってしまいます。
5.好みを無視している
一人暮らしの若いゲストに高級な和食器セット。
お年寄りに若者向けの奇抜な雑貨。
ゲストの好みやライフスタイルを考えずに選んでしまうと、思わぬところで不満を買ってしまう可能性があります。
6.安っぽく見える
引き出物の見た目も大切なポイント。
たとえば、立派な箱に入っているはずの引き出物が、薄っぺらい箱に入っていたり。
高級そうな包装紙で包まれているはずが、安っぽい袋に入っていたり。
こういった細かな部分でも、ゲストの印象は大きく変わってしまうんです。
7.カタログギフトの中身が物足りない
カタログギフトは、ゲストが好きなものを選べる便利な引き出物。
でも、掲載されている商品があまりにも安っぽかったり、選択肢が少なかったりすると、それはそれで問題になってしまいます。
「これ、2,000円ぐらいで買えそうなものばかり…」
そんな風に思われてしまったら、せっかくのカタログギフトも台無しですよね。
つづいて、実際にゲストが「ひどい」と感じた引き出物の実例を見ていきましょう。
実際にひどいと感じた結婚式の引き出物の実例7選
私が結婚式に出席した経験や、友人たちから聞いた体験談をもとに、具体的な事例をご紹介します。
その1:極端に安いカタログギフト
美璃さん(仮名)の体験談です。
「友人の結婚式に3万円のご祝儀を持って出席したんです。引き出物は2,500円のカタログギフト1冊のみ。掲載されている商品を見て愕然としました。どれも1,000円程度で買えそうな雑貨ばかり…。正直、がっかりしましたね」
その2:使えない記念品
健次さん(仮名)の体験談です。
「新郎新婦の顔写真入りマグカップをもらいました。気持ちはうれしいんですが…。さすがに普段使いはできないですよね。結局、押し入れの奥にしまい込んだままです」
その3:重すぎる引き出物
まりこさん(仮名)の体験談です。
「遠方から新幹線で参列したのに、3キロはありそうな陶器セットをもらいました。他にも荷物があったので、本当に大変でした。途中で腕が痛くなって、駅のコインロッカーに預けたほどです」
その4:ミスマッチな贈り物
浩二さん(仮名)の体験談です。
「一人暮らしの独身なのに、家族向けの食器セットをもらいました。6人分のお椀と湯のみが立派な木箱に入っていて。でも、一人暮らしの私には使い道がなく…。実家に送ることにしましたが、送料も馬鹿にならなかったですね」
その5:品数が寂しすぎる
由美子さん(仮名)の体験談です。
「引き出物袋の中身は、個包装のバウムクーヘン1個だけ。しかも、コンビニでも売っているような手のひらサイズのもの。親族一同、目を合わせることができませんでした」
その6:配慮に欠ける引き出物
直子さん(仮名)の体験談です。
「要冷蔵のケーキをもらったんです。でも、披露宴会場から自宅まで2時間以上かかる…。慌てて帰らなきゃいけなくなって、二次会にも参加できませんでした」
その7:見た目が残念な引き出物
英樹さん(仮名)の体験談です。
「引き出物自体は悪くないんですが、梱包が残念でした。高級そうなお菓子なのに、ペラペラの紙袋に入れられていて。なんだか興ざめしてしまいました」
これらの失敗例から学べることは多いですよね。
では、ゲストに喜ばれる引き出物を選ぶコツを見ていきましょう。
【これが定番】万人に喜ばれる結婚式の引き出物と選ぶコツ
実は、結婚式の引き出物には「鉄板」といえるものがあるんです。
ここからは、多くのゲストに喜ばれやすい引き出物と、その選び方のコツをご紹介します。
1.カタログギフト
なんといっても、いまや結婚式の定番となっているのがカタログギフト。
ゲストが自分の好みに合わせて商品を選べるので、失敗が少ないんです。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 価格帯に見合った内容のカタログを選ぶ
- 掲載商品の品質や知名度をチェックする
- カタログ自体のデザインや高級感にも気を配る
- システム料(送料など)も考慮に入れる
2.ブランドタオル
実用的で、かつ見た目も良いブランドタオルも人気の引き出物です。
タオルって使わない人がいないですからね。
特に今治タオルは、品質の良さと知名度の高さから、幅広い年齢層に喜ばれています。
選ぶポイントは以下の通り。
- ブランド名や産地にこだわる
- 使いやすいサイズを選ぶ
- シンプルなデザインを選ぶ
- セット内容を工夫する(フェイスタオル+バスタオルなど)
3.高級お菓子
日持ちのする高級お菓子も、定番の引き出物です。
特に以下のようなお菓子は喜ばれやすいんです。
- 老舗ブランドのバウムクーヘン
- 高級チョコレート詰め合わせ
- 伝統的な和菓子
- ご当地の銘菓
ただし、賞味期限や保存方法には特に注意が必要。
遠方からのゲストのことも考えて、日持ちのするものを選びましょう。
4.調味料セット
意外かもしれませんが、高級調味料のセットも人気の引き出物なんです。
- 老舗醤油店の醤油セット
- 高級オリーブオイル
- だし醤油の詰め合わせ
- 調味料と食器のセット
毎日の料理で使えるものなので、実用的だと喜ばれています。
引き出物を選ぶ際の3つの黄金ルール
これまでの内容を踏まえて、引き出物選びの黄金ルールをまとめてみました。
その1:予算は1人あたり5,000円を目安に
結婚式における引き出物の金額は、一般的にいただくご祝儀の約10%程度が目安とされています。
具体的には、友人や同僚からのご祝儀が約30,000円の場合、引き出物のメインは3,000円程度が適切。
引き出物は通常、メインの記念品に加え、引き菓子と縁起物をセットにすることが多く、これらの合計金額はご祝儀の額に応じて調整されます。
引き菓子と縁起物はそれぞれ1,000円前後が相場とされており、全体で5,000円程度を見込むことが一般的です。
その2:3点セットを基本に
引き出物は、以下の3点セットが基本です。
- メインギフト(カタログギフトや記念品)
- 引き菓子
- 縁起物
地域によっては5点セットが一般的なところもありますが、最低でも3点は用意したいところです。
その3:持ち帰りの負担を考える
どんなに良い物でも、持ち帰りが大変だと喜んでもらえません。
特に以下のような場合は要注意。
- 遠方からのゲストが多い場合
- 高齢のゲストが多い場合
- 公共交通機関での移動が多い場合
- 二次会がある場合
必要に応じて、宅配サービスの利用も検討してみましょう。
センスが良い引き出物を選ぶ自信がない、ゲストの年齢層や嗜好がバラバラで選びようがない場合はどうする?
「引き出物を選ぶのが不安で仕方ない…」
「センスに自信がない…」
そんなあなたのために、具体的な対処法をご紹介します。
方法1:カタログギフトで贈り分けする
実は、カタログギフトにはランクや種類がたくさんあるんです。
ゲストごとに以下のように贈り分けする方法をご紹介します。
- 年配の方には和食器や調理器具などが充実したカタログ
- 若い方にはトレンド雑貨が豊富なカタログ
- 一人暮らしの方には日用品中心のカタログ
- ご夫婦で参列の方にはペアアイテムが充実したカタログ
金額は同じでも、ゲストの好みに合わせて内容を変えることができるんです。
方法2:引き出物専門店に相談する
引き出物専門店には、経験豊富なコンシェルジュがいます。
ゲストの年齢層や人数、予算などを伝えれば、最適な提案をしてくれるはず。
プロの目線からのアドバイスは、とても心強い味方になってくれます。
方法3:先輩花嫁さんの体験談を参考にする
最近は、SNSで先輩花嫁さんたちの体験談を見ることができます。
「このゲストにはこんな引き出物を選んだ」
「こんな風に贈り分けをした」
「これは好評だった」
「これは失敗だった」
など、リアルな声を参考にできるんです。
方法4:引き出物カードを活用する
最近人気なのが、引き出物カード。
スマホやパソコンで商品を選べる、デジタル版カタログギフトです。
メリットは以下の通り。
- 持ち帰る荷物が少なくて済む
- ゲストの都合の良いタイミングで商品を選べる
- 選べる商品の幅が広い
- お店で使える商品券として使える場合も
私の体験談:引き出物選びで失敗しないために
実は私、結婚式の引き出物選びではかなり苦労しました。
最初は「みんなに喜んでもらえる素敵なものを!」と意気込んでいたものの、いざ選び始めると迷いまくり。
特に悩んだのが、年齢層の異なるゲストへの対応。
20代の友人から70代の親戚まで…。
さすがに同じものを渡すのは難しいと思い、カタログギフトで贈り分けることに。
ただ、見た目で差が出ないよう、カタログの表紙は全て同じデザインのものを選びました。
そして、みんなに共通のお菓子を添えることで、開けた時の見た目も揃えたんです。
結果的に、これが正解だったみたい。
後日、友人からは「欲しかったものが選べて良かった!」、親戚からも「和食器が充実していて嬉しかった」という声をもらえました。
よくある質問
引き出物選びについて、よくある質問にお答えします。
Q1.引き出物の相場って、最近は上がっているの?
実は、引き出物の相場は10年前とあまり変わっていません。
むしろ、カタログギフトの普及で、コストを抑えやすくなっている面も。
ただし、最近は「内容の充実」に重点を置く傾向が強まっています。
つまり、金額以上に、引き出物の「中身」が重視されるようになってきているんです。
Q2.引き出物なしの結婚式って、あり?
最近は、「引き出物なし」を明記して会費制にする結婚式も増えています。
ただし、その場合は必ず招待状の段階で「引き出物なし」と明記する必要があります。
また、料理やドリンクのグレードを上げるなど、別の形でゲストへの感謝を示すことが望ましいでしょう。
結婚式の引き出物選びまとめ
引き出物選びって、本当に奥が深いですよね。
でも、この記事を読んでくださったあなたなら、きっと素敵な引き出物が選べるはず。
最後に、ポイントをおさらいしておきましょう。
- ゲストの立場や好みを第一に考える
- 相場を意識した予算設定を心がける
- 持ち帰りの負担は極力減らす
- カタログギフトなら贈り分けも可能
- 迷ったら専門家に相談する
そして、何より大切なのは「感謝の気持ち」。
金額や内容以上に、あなたの「ありがとう」という気持ちが、きっとゲストに伝わるはずです。
素敵な結婚式になりますように。
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